カーテンの隙間から射し込む朝日

朝 寝

 

【鑑 賞】 月の夜の桜に蝶の朝寝かな

江戸時代中期の俳人・加賀千代女(かがのちよじょ)の俳句作品。

月、桜、蝶という題材がふんだんに盛り込まれた句。

 

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以下、季語「朝寝」の解説です。

 


【表 記】


(漢字) 朝寝

(ひらがな) あさね

(ローマ字) asane

 


季 節


 


【分 類】


人事

 


【意味・説明】


「朝寝」は「あさい」と読まれることもあります。

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【俳句例】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

朝寝して色変りけり茄子漬
(青木月斗)

朝寝して打ち寄するごと心拍音
(高澤良一)

朝寝してスペースシヤトル飛ぶがまま
(京極杞陽)

朝寝して窓の隣は埴輪塚
(瀧井孝作)

朝寝して餅焼く遅れ始めなり
(殿村莵絲子)

朝寝して夢のごときをもてあそぶ
(山田みづえ)

朝寝して吾には吾のはかりごと
(星野立子)

朝寝する障子の間や霧の山
(立花北枝)

朝寝せり幼き跫音階鳴らし
(堀口星眠)

朝寝ややさせて勤労感謝せむ
(亀井糸游)

あめつちの中のひとりの朝寝かな
(村越化石)

お降に草の庵の朝寝かな
(高浜虚子)

大原女に起されてゐし朝寝かな
(岸風三楼)

温泉の宿の窓の低きに朝寝かな
(長谷川かな女)

カーテンの透けて紅来る朝寝かな
(山口青邨)

かへらざるものに執する愚の朝寝
(稲垣きくの)

蚊帳ごしに日のさして居る朝寝かな
(河東碧梧桐)

句を案じ暫し朝寝も虚子掌上
(高澤良一)

受難節天上にあり朝寝せり
(百合山羽公)

旅に馴れニューヨークにも馴れ朝寝
(星野立子)

遠浅の海に遊べるごと朝寝
(高澤良一)

どんたくの疲れもありし朝寝かな
(高浜年尾)

二の腕の裏白し朝寝の土工らし
(香西照雄)

花ちるや朝寝の窓のしづけさに
(五十崎古郷)

花屋のはさみの音朝寝してをる
(尾崎放哉)

ひとつ蚊屋に僕も朝寝の枕哉
(加舎白雄)

毎日の朝寝とがむる人もなし
(松本たかし)

ミサの鐘すでに朝寝の巷より
(阿波野青畝)

もの憂しとにはあらぬ花の朝寝かも
(清水基吉)

よき家や朝寝の襖隙もなし
(長谷川かな女)

夜や昼や朝寝の床のきり~す
(服部土芳)

我が僕落花に朝寝ゆるしけり
(榎本其角)

 

 


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