バナナ

バナナ

 

【鑑 賞】 川を見るバナゝの皮は手より落ち

明治中期から昭和中期にかけての俳人・高浜虚子(たかはまきょし)の俳句作品。

この句の情景が思い浮かべにくい句。

 

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以下、季語「バナナ」の解説です。

 


【表 記】


(漢字) バナナ

(ひらがな) ばなな

(ローマ字) banana

 


季 節


 


【分 類】


植物

 


【意味・説明】


バナナは、バショウ科の多年草です。

古くには「芭蕉(ばしょう)」と呼ばれ、「甘蕉(かんしょう)」「実芭蕉(みばしょう)」といった別名があります。

日本へのバナナの輸入は、明治後期に台湾からされたものが最初といわれています。

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【俳句例】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

青バナナ子に買ひあたふ港のドラ
(細見綾子)

青バナナ逆立ち太る硝子の家
(西東三鬼)

あかつきの霧のながるるバナナ市
(千代田葛彦)

油塗る肌つやゝかやバナナもぐ
(長谷川かな女)

虚子が詠む変な俳句のバナナかな
(筑紫磐井)

これやこの珍(うづ)のバナヽをそろそろ剥く
(日野草城)

焦土来てバナナ売る灯を突切つたり
(石川桂郎)

竹富島竹なしバナナ実らせて
(鈴木真砂女)

南米産バナナは台湾バナナの横
(高澤良一)

バナゝ噛むや明治大帝の御ン勲
(尾崎迷堂)

バナナ食ふ女のエゴはゆるすべし
(行方克巳)

バナゝ下げて子等に帰りし日暮かな
(杉田久女)

バナナすんなり剥けて観戦大リーグ
(高澤良一)

バナナ採る梯子かついで園案内
(篠原鳳作)

バナナの香フルーツパーラ昼暗く
(松本たかし)

バナナの葉うなづき星はまばたきて
(香西照雄)

バナナ食むや背戸の時雨を折り句にて
(内田百間)

バナナむき食む夜暑し犬の影
(瀧井孝作)

病室の湯呑みの脇にバナナの斑
(高澤良一)

やや青きバナナの房ゆちぎりあふ
(篠原梵)

 


【関連季語・子季語】


芭蕉  甘蕉  実芭蕉

 


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