春の朝
【鑑 賞】 五時はもう春の朝の日見つつ発つ
昭和前期から令和初期にかけての俳人・稲畑汀子(いなはたていこ)の俳句作品。
春の朝の爽やかさが感じられる句。
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以下、季語「春の朝」の解説です。
【表 記】
(漢字) 春の朝
(ひらがな) はるのあさ
(ローマ字) harunoasa
【季 節】
春
【分 類】
時候
【意味・説明】
「春の朝」「夏の朝」「秋の朝」「冬の朝」が四季それぞれの季語となります。
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【俳句例】
※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。
明るさは晴を約して春の朝
(稲畑汀子)
井を汲めば潮の香もする春の朝
(村山故郷)
老の寝の浅かりけるが春の朝
(富安風生)
君があがむる仏像で君の春の朝
(喜谷六花)
七人掛のみな眠りをり春の朝
(斉藤裕子)
戦死電大いなる春の朝焼に
(加藤秋邨)
二階より素足下りくる春の朝
(辻田克巳)
庭見んとし給ひし母や春の朝
(長谷川かな女)
鳩時計母亡き春の朝を告ぐ
(伊東ふじを)
春の朝カラーなめらかに喉に添ひ
(日野草城)
春の朝蜆はくろき物ぞかし
(松窓乙二)
春の朝少女の鼻の大きな鼻
(日野草城)
春の朝ドアの下から来る手紙
(二村典子)
春の朝埠頭にひとり体操す
(大串章)
春の朝窓にはたきの躍りをり
(波多野爽波)
春の朝めさめし妻をかへりみる
(日野草城)
日に烏それがどうして春の朝
(正岡子規)
麦飯の香も馴れてうまし春の朝
(村山故郷)
蒸し麺麭に重曹匂ふ春の朝
(山田六甲)
礼仏子に怠らせず春の朝朝
(喜谷六花)
【関連季語・子季語】
春朝(しゅんちょう) 春暁
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