鏡開きで細かく砕かれた餅

鏡開き

 

【鑑 賞】 鏡開く日の姿見に老いにけり

大正前期から昭和後期にかけての俳人・阿部みどり女(あべみどりじょ)の俳句作品。

年に一度の鏡開きの日に、また一つ年を重ねた自分の姿に気付いた心境が感じられる句。

 

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以下、季語「鏡開き」の解説です。

 


【表 記】


(漢字) 鏡開き

(ひらがな) かがみびらき

(ローマ字) kagamibiraki

 


季 節


新年

 


【分 類】


人事

 


【意味・説明】


鏡開きは、新年のに供えてあった鏡餅を下ろして食べることをいいます。

この行事は、一月十一日に行われることが多くみられます。

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【俳句例】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

鏡開明日とはなりぬ演舞場
水原秋櫻子)

鏡開き父の後姿に老まざと
(楠本憲吉)

鏡びらき豊の雪ふるためしかな
(久保田万太郎)

鏡開きにあます力と冬に入る
(武田和郎)

鏡びらき昼の磧にひるの闇
(宮坂静生)

鏡開き舞へるが如き柔の形
(毛塚静枝)

金太郎生れて鏡開かな
(吉崎つる代)

子の家の鏡開きに来合せし
(能村登四郎)

三寸のお鏡開く膝構ふ
(殿村菟絲子)

新橋の鏡開の飲屋かな
(高澤良一)

なぜか素直に鏡開の夜の子ら
(堀口星眠)

離家の父待つ鏡開きかな
(能村登四郎)

また過ぎぬ鏡開の一日も
(百合山羽公)

門弟を持たざる鏡開きかな
(秋山卓三)

よく晴れて鏡開きの名無し山
(綾部仁喜)

 

 


【関連季語・子季語】


鏡割  お供へくづし

 


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