白い花にとまる黄色い蝶

清 明

 

【鑑 賞】清明や街道の松高く立つ

昭和前期から平成中期にかけての俳人・桂信子(かつらのぶこ)の作品。

清明の頃の清々しい雰囲気に満ちた句。

 

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以下、季語「清明」の解説です。

 


【表 記】


(漢字) 清明

(ひらがな) せいめい

(ローマ字) seimei

 


季 節


 


【分 類】


時候

 


【意味・説明】


清明とは、一年を24等分したものに季節の名前を付けた二十四節気の一つです。

清明の日付は毎年 4月5日頃となります。

4/5 ~ 4/19頃の期間を「清明」ということもあります。


Seimei is one of the twenty-four solar terms, which divides the year into 24 equal parts and names the seasons.

The date of seimei is around April 5th every year.

The period from 4/ 5 to 4/19 is sometimes called seimei.

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【例 句】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

朝風呂を出て清明の日なりけり
(池田秀水)

黒文字植え清明の水遣りにけり
(高澤良一)

校門へ清明の日の坂長し
(皆川白陀)

挿木して清明の日の風呂焚けり
(皆川白陀)

上海を出て清明の野に遊ぶ
(三宅清三郎)

清明に梅開かんとしつつあり
(深川正一郎)

清明の雨となりけり雪の上
(博田琴湖)

清明の雨に光れる瑠璃瓦
(古賀まり子)

清明の風きらきらと一里塚
(甘田正翠)

清明の琴鳴り花火天に爆づ
(岸風三楼)

清明の紛々の雨先づ聴かむ
(相生垣瓜人)

清明の月の遊びは何もせず
(平井照敏)

清明の爆竹ゆする土饅頭
(野澤節子)

清明の水菜歯ごたへよかりけり
(鈴木真砂女)

清明の路ゆく媼が念珠かな
(飯田蛇笏)

清明や木樵の庭の鶏白し
(大峯あきら)

清明や神域よりの流れ水
(下村ひろし)

清明や翠微に岐る駅路
(松瀬青々)

鳥ゐるや清明節のつちくれに
(吉岡禅寺洞)

一つ葉や清明の滝懸りたる
(阿波野青畝)

 


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