
四万六千日
【鑑 賞】 下駄おろす四万六千日の夜から
昭和から平成前期にかけての俳人・能村登四郎(のむらとしろう)の俳句作品。
夜に出かける前の浮き立つような気持ちが感じられる句。
以下、季語「四万六千日」の解説です。
【表 記】
(漢字) 四万六千日
(ひらがな) しまんろくせんにち
(ローマ字) shimanrokusennichi
【季 節】
夏
【分 類】
人事
【意味・説明】
四万六千日とは、7月10日の観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)の縁日のことで、この日に参詣すると四万六千日お詣りしたほどの功徳(くどく)があるとされています。
この日に東京浅草の浅草寺(せんそうじ)では鬼灯市(ほおずきいち)が開かれます。
【俳句例】
※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。
昨日も降り四万六千日も降る
(原田青児)
軍艦に四万六千日の波
(高澤良一)
香焚くや四万六千日の念持佛
(水原秋櫻子)
爺と婆手つなぎ四万六千日
(菖蒲あや)
四万六千日赤子に熱きたなごころ
(辻美奈子)
四万六千日あとあと熟るる鬼灯は
(野沢節子)
四万六千日子忘れの日を賜らず
(山田みづえ)
四万六千日なる大き夜空あり
(岸田稚魚)
四万六千日の暑さとはなりにけり
(久保田万太郎)
四万六千日のお香に火傷せり
(阿波野青畝)
どぜう屋に四万六千日の流れかな
(森田ゆり)
七日足らず四万六千日にけふは
(山口青邨)
ひしめきて四万六千日のもろびとよ
(山口青邨)
ふところに四万六千日の風
(深見けん二)
炎立つ四万六千日の大香炉
(水原秋櫻子)
ほほづき買ふ四万六千日のいい女
(山口青邨)
【関連季語・子季語】
六千日さま 鬼灯市
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