小 寒
【鑑 賞】小寒となりしは名のみあたたかや
昭和時代の俳人・星野立子(ほしのたつこ)の作品。
小寒の名に反して暖かくなった陽気に対する喜びが感じられる句。
以下、季語「小寒」の解説です。
【表 記】
(漢字) 小寒
(ひらがな) しょうかん
(ローマ字) shokan
【季 節】
冬
【分 類】
時候
【意味・説明】
小寒とは、一年を24等分したものに季節の名前を付けた二十四節気の一つです。
小寒の日付は毎年 1月5日(~6日)頃となります。
1/6 ~ 1/19頃の期間を「小寒」ということもあります。
Shokan is one of the twenty-four solar terms, which divides the year into 24 equal parts and names the seasons.
The date of shokan is around January 5th(~6th) every year.
The period from 1/ 6 to 1/19 is sometimes called shokan.
【例 句】
※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。
朝より小寒の日の外出かな
(稲畑汀子)
置き分けて小寒の菜を洗ひをり
(石川桂郎)
川うねる嵩に小寒纏ひたる
(稲畑廣太郎)
小寒に入るや宵空の月細く
(村山故郷)
小寒にして大寒とけぢめなし
(百合山羽公)
小寒の雨に大気のゆるみけり
(稲畑汀子)
小寒の雨振り仰ぎつつ独語
(高澤良一)
小寒の雨降る闇に別れけり
(高澤良一)
小寒の鵜の肩先のなにもなし
(金田咲子)
小寒のさゞなみ立てて木場の川
(山田土偶)
小寒の夜半きらきらと洗車場
(塚本邦雄)
小寒や油いための蓮の味
(小澤碧童)
小寒や石段下りて小笹原
(波多野爽波)
小寒や枯草に舞ふうすほこり
(長谷川春草)
小寒やまぶしき月が枯木越し
(相馬遷子)
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