小 満
【鑑 賞】小満の風を青しと遊びけり
昭和中期から平成中期にかけての俳人・草間時彦(くさまときひこ)の作品。
小満の頃の爽やかな季節感があふれている句。
以下、季語「小満」の解説です。
【表 記】
(漢字) 小満
(ひらがな) しょうまん
(ローマ字) shoman
【季 節】
夏
【分 類】
時候
【意味・説明】
小満とは、一年を24等分したものに季節の名前を付けた二十四節気の一つです。
小満の日付は毎年 5月21日頃となります。
5/21 ~ 6/5頃の期間を「小満」ということもあります。
Shoman is one of the twenty-four solar terms, which divides the year into 24 equal parts and names the seasons.
The date of shoman is around May 21st every year.
The period from 5/21 to 6/ 5 is sometimes called shoman.
【例 句】
※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。
小満の月へ開けおく納屋の窓
(黛執)
小満のまるき柱を抱きをり
(柿本多映)
小満のみるみる涙湧く子かな
(山西雅子)
小満の身を大いなる樹下に容れ
(池田秀水)
小満や一升壜に赤まむし
(齊藤美規)
小満や後れし麦の山畑
(岡本圭岳)
小満や母に八十二歳の日
(平間眞木子)
小満やみどりさしたる寺の屋根
(森澄雄)
小満や箭竹篠竹生えしめて
(星野麥丘人)
山葵田の小満の水余りけり
(鈴木しげを)
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