緑色の草の芽

春 分

 

【鑑 賞】春分を迎ふ花園の終夜燈

明治中期から昭和中期にかけての俳人・飯田蛇笏(いいだだこつ)の作品。

春分の頃の春の雰囲気に満ちた句。

 

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以下、季語「春分」の解説です。

 


【表 記】


(漢字) 春分

(ひらがな) しゅんぶん

(ローマ字) shumbun

 


季 節


 


【分 類】


時候

 


【意味・説明】


春分とは、一年を24等分したものに季節の名前を付けた二十四節気の一つです。

春分の日付は毎年 3月21日頃となります。

3/21 ~ 4/4頃の期間を「春分」ということもあります。


Shumbun is one of the twenty-four solar terms, which divides the year into 24 equal parts and names the seasons.

The date of shumbun is around March 21st every year.

The period from 3/21 to 4/ 4 is sometimes called “shumbun”.

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【例 句】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

雨着透く春分の日の船の旅
(秋元不死男)

顔泛けるごと春分の京にをり
(岡井省二)

紅梅に中日過し彼岸哉
(正岡子規)

春分のおどけ雀と目覚めたり
(星野麥丘人)

春分の田の涯にある雪の寺
(皆川盤水)

春分の日なり雨なり草の上
(林翔)

春分の日のやわらぎに番鳩
(斉藤史子)

春分の日のわが影と門を出づ
(片山由美子)

春分の日をやはらかくひとりかな
(山田みづえ)

春分の湯にすぐ沈む白タオル
(飯田龍太)

春分も棒一本の浅蜊掻
(百合山羽公)

春分や幼が書いて鏡文字
(岡井省二)

春分や手を吸ひにくる鯉の口
(宇佐美魚目)

春分や遠くの農夫藁梳ぐる
(萩原麦草)

日も真上春分の日をよろこべば
(林翔)

 


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