鰻重

 

【鑑 賞】 半夏生鰻食べたくなりにけり

昭和時代の俳人・鈴木真砂女(すずきまさじょ)の俳句作品。

「半夏生(はんげしょう)」と「鰻」の語から、夏の雰囲気が強く感じられる句。

 

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以下、季語「鰻」の解説です。

 


【表 記】


(漢字) 鰻

(ひらがな) うなぎ

(ローマ字) unagi

 


季 節


 


【分 類】


動物

 


【意味・説明】


土用の丑の日に食べると夏負けしないと言われることから、鰻は夏の季語となっています。

鰻の古称として、『万葉集(まんようしゅう)』に見られる「武奈伎(むなぎ)」があります。

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【俳句例】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

あかつきの湯町を帰る鰻捕り
(飯田龍太)

揚げ舟に憑きゐる鼠海鰻釣り
(米沢吾亦紅)

浅草の鰻をたべて暑かりし
(臼田亞浪)

雨の中漁して鰻の地獄どめ
(高澤良一)

いつの間に変りし店や鰻の日
(桂信子)

上背ある次男と土用鰻食ぶ
(高澤良一)

鰻飼ふ水の続きを蓮田へ
(田川飛旅子)

鰻食うカラーの固さもてあます
(皆川盤水)

鰻裂くを一心に見ていぶかしむ
(細見綾子)

鰻食べ茂吉の詩魂学ぶべし
(福田蓼汀)

鰻召せ長寿の因(もと)の鰻召せ
(高澤良一)

沖へ放つ帰ることなき親鰻
(百合山羽公)

桐咲いて鰻の寝床のやうな町
(高澤良一)

草紅葉焦げて鰻の餌の終り
(百合山羽公)

供養とて鰻を湖に捨てをれり
(相生垣瓜人)

啓蟄の鰻の寝床とや申す
(山口青邨)

渓流に土用鰻を活かしをり
(高澤良一)

荒涼と荒川鰻裂いて貰ふ
(細見綾子)

五十年鰻の貌を見て来しと
(後藤比奈夫)

この竹瓮鰻の入る筈なりし
(後藤比奈夫)

ダイアル湿りむすめ鰻の匂ひする
(宮武寒々)

大寒の老体五名鰻食ふ
(佐藤鬼房)

旅疲れ癒す鰻と誘はるる
(稲畑汀子)

土用入こくりごぼりと鰻筒
(百合山羽公)

涅槃の日鰻ぬるりと籠の中
(飯田龍太)

敗戦といふ文字は古り鰻食ふ
(阿波野青畝)

剥製の鷺の目玉と鰻番
(百合山羽公)

昼餉のあとごろり鰻にでもなるか
(高澤良一)

庖丁で鰻よりつゝ夕すゞみ
(小林一茶)

ほととぎす勢田は鰻の自慢かな
(森川許六)

まないたの疵曼陀羅や鰻割く
(百合山羽公)

ルンペンの土用鰻香風まかせ
(平畑静塔)

 

 


【関連季語・子季語】


鰻掻き  鰻筒

 


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