葉にしがみついている蟻

 

【鑑 賞】 あめつちの静かなる日も蟻急ぐ

大正末から昭和後期にかけての俳人・・三橋鷹女(みつはしたかじょ)の俳句作品。

「あめつち」という言葉が特徴的な句。

 

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以下、季語「蟻」の解説です。

 


【表 記】


(漢字) 蟻

(ひらがな) あり

(ローマ字) ari

 


季 節


 


【分 類】


動物

 


【意味・説明】


蟻はハチ目アリ科に属する昆虫の総称で、その種類は世界で2万以上、日本でおよそ280といわれています。

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【俳句例】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

あな蟻の門渡り風船葛にも
(高澤良一)

ある日わが心蟻さへ踏みつぶし
(岸風三楼)

いそしまん弾きあふごと蟻別る
(香西照雄)

一匹の蟻ゐて蟻がどこにも居る
(三橋鷹女)

おむすび喰ふ肱を廻りて山の蟻
(高澤良一)

くわりんの実蟻の門渡りなかりけり
(高澤良一)

啓蟄の蟻が早引く地虫かな
(高浜虚子)

原始林蟻も土足の歩をひそむ
(古舘曹人)

先歩く女の匂ひ山蟻出づ
(右城暮石)

信心の足音が好き蟻地嶽
(後藤比奈夫)

タイル這ふ蟻に遅日の手をすゝぐ
(金尾梅の門)

塵とるや又つながりし蟻の途
(阿波野青畝)

つひに戦死一匹の蟻ゆけどゆけど
(加藤楸邨)

壺の蟻圓周率は果てしなし
(内藤吐天)

出るやいな蚯蚓は蟻に引かれけり
(小林一茶)

ナイターの蟻出てくるよパンの為
(平畑静塔)

夏草に土盛りあげて蟻の塔
(西山泊雲)

何もかも運びて蟻に口のこり
(加藤秋邨)

二階まで蟻のぼりきて午後ふかし
(加藤楸邨)

二度喉を刺しし蟻故七殺す
(永田耕衣)

人間に蟻をもらひし蟻地獄
(右城暮石)

「光あるうちに」とはげむ蟻の道
(下村ひろし)

ふと思うことありて蟻ひきかえす
(橋閒石)

またたく間に人は疎しや蟻ゐる夏
(内藤吐天)

まぼろしのごとき崩壊蟻が攀づ
(加藤秋邨)

夕立にはしり下るや竹の蟻
(内藤丈草)

夕月に最後の蟻として光る
(内藤吐天)

夕焼や忘れてをれば蟻の列
(加藤秋邨)

夜の卓蟻でも歩いて居らぬかや
(高澤良一)

列断ちし凶手を知らず列尾の蟻
(内藤吐天)

 

 


【関連季語・子季語】


大蟻  山蟻  蟻の列

 


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