芒 種
【鑑 賞】ささやくは芒種の庭の番鳩
昭和前期から平成前期にかけての俳人・石原八束(いしはらやつか)の作品。
鳩の声だけが聞こえてくる静かな情景が思い浮かんでくる句。
(「番鳩」の読みは「つがいばと」です。)
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以下、季語「芒種」の解説です。
【表 記】
(漢字) 芒種
(ひらがな) ぼうしゅ
(ローマ字) boshu
【季 節】
夏
【分 類】
時候
【意味・説明】
芒種とは、一年を24等分したものに季節の名前を付けた二十四節気の一つです。
芒種の日付は毎年 6月6日頃となります。
6/6 ~ 6/21頃の期間を「芒種」ということもあります。
Boshu is one of the twenty-four solar terms, which divides the year into 24 equal parts and names the seasons.
The date of boshu is around June 6th every year.
The period from 6/ 6 to 6/21 is sometimes called boshu.
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【例 句】
※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。
伊賀山や芒種の雲の不啻
(岡本圭岳)
打集ひ何を芒種の鍛錬会
(高澤良一)
大灘を前に芒種の雨しとど
(宇多喜代子)
ガラス器と芒種の湖とがやがやす
(金田咲子)
木の穴にをとこを祀る芒種かな
(藤田あけ烏)
芒種なり水盤に粟蒔くとせむ
(草間時彦)
芒種はや人の肌さす山の草
(鷹羽狩行)
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