
昼 寝
【鑑 賞】 たが為ぞ朝起昼寝夕涼
江戸時代前期の俳諧師・榎本其角(えのもときかく)の俳句作品。
俳句らしい滑稽さに満ちた句。
以下、季語「昼寝」の解説です。
【表 記】
(漢字) 昼寝
(ひらがな) ひるね
(ローマ字) hirune
【季 節】
夏
【分 類】
人事
【意味・説明】
夏の季語としての「昼寝」は、夏の暑い昼間にとる仮眠のことをいいます。
【俳句例】
※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。
あなたの昼寝の後篇が好きで追ひつく
(加藤郁乎)
あはれ歯のおとろへやうや昼寝僧
(河野静雲)
余り長き昼寝なりけりと起されぬ
(高浜虚子)
ありそめし昼寝の枕わが机辺
(亀井糸游)
一切を抛擲し去り大昼寝
(高浜虚子)
うつぶせに婢のたわいなき昼寝かな
(西島麦南)
お昼寝の済みしばかりの目の坐る
(高澤良一)
かたびらのそこら縮て昼寐かな
(炭太祇)
口あけて覚めし昼寝のかりまくら
(稲垣きくの)
ことづてよ須磨の浦わに昼寝すと
(正岡子規)
須弥山のいづくを遊ぶ昼寝かな
(尾崎迷堂)
すぐ覚めし昼寝の夢に鯉の髭
(森澄雄)
妻昼寝させて暫く筆を執る
(後藤夜半)
剃髪は昼寝の夢でありしかな
(鈴木真砂女)
天井に潮騒映る晝寝かな
(横光利一)
どこででも昼寝すそれがひと憩ひ
(高浜年尾)
内閣を辞して薩摩に昼寐かな
(正岡子規)
何の音昼寝覚ませし音つゞく
(右城暮石)
はるかなる鳶へ昼寝の身を起す
(村越化石)
冷え返る晝寝の臍や山の宿
(会津八一)
人を見て又々むりに昼寝哉
(小林一茶)
ひやひやと壁をふまへて昼寝哉
(松尾芭蕉)
ふる里は晝寝に夢も無かるべし
(会津八一)
みどりごをイエスの前に昼寝さす
(有馬朗人)
むすばれて蝶も昼寝や糸ざくら
(加賀千代女)
もたいなや昼寝して聞田うへ唄
(小林一茶)
ものに入りものをはなれて大昼寝
(宇佐美魚目)
世の中の重荷おろして昼寝哉
(正岡子規)
両眼の開いて終わりし晝寝かな
(藤田湘子)
わが寝言耳にめざめし昼寝かな
(阿部みどり女)
【関連季語・子季語】
昼寝覚 昼寝起 午睡
昼寝人 三尺寝
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