荒れた海

二百二十日

 

【鑑 賞】二百二十日眼鏡が飛んで恐しや

明治中期から昭和中期にかけての俳人・高浜虚子(たかはまきょし)の作品。

二百十日のイメージそのものといった印象を受ける句。

 

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以下、季語「二百二十日」の解説です。

 


【表 記】


(漢字) 二百二十日

(ひらがな) にひゃくはつか

(ローマ字) nihyakuhatsuka

 


季 節


 


【分 類】


時候

 


【意味・説明】


二百十日は雑節の一つで、立春から数えて二百十日目です。


Nihyakuhatsuka is one of the miscellaneous festivals, and it is the 220th day counting from risshun.

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【俳句例】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

畦歩く二百二十日の鴉かな
(影島智子)

異界にて二百二十日の声洩らす
(栗林千津)

移り行く二百二十日の群鴉
(高浜虚子)

河口湖打ちゐる二百二十日かな
(八木林之介)

巨船ドックにあり海は二百二十日
(福田蓼汀)

このまどゐしづかに二百二十日かな
(富安風生)

てのひらに二百二十日の茶碗かな
(今井杏太郎)

二百二十日扇を路に落とし来し
(長谷川かな女)

二百二十日金属音の昆虫いて
(前川弘明)

二百二十日の喝采のやうな雨
(片桐富美子)

二百二十日扇を路に落とし来し
(長谷川かな女)

二百十日二百二十日の案山子かな
(増田龍雨)

八方に二百二十日の湖荒るる
(稲荷島人)

濱村や二百二十日の旅急ぎ
(会津八一)

晴れ女二百二十日の雲払ふ
(神谷文子)

 


【関連季語・子季語】


 

 


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