年越しそば

大晦日

 

【鑑 賞】大晦日は昔も今もさむき夜ぞ

昭和時代の俳人・大野林火(おおのりんか)の作品。

大晦日の真冬の寒さが感じられる句。

 

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以下、季語「大晦日」の解説です。

 


【表 記】


(漢字) 大晦日

(ひらがな) おおみそか

(ローマ字) omisoka

 


季 節


 


【分 類】


時候

 


【意味・説明】


大晦日とは、12月31日のことをいいます。


Omisoka means December 31st.

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【俳句例】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

足がまた二階へ上る大晦日
(辻田克巳)

脚ちぢめ蝿死す人の大晦日
(西東三鬼)

韋駄天の後姿や大三十日
(日野草城)

迫ひかけて届く蜩あり大晦日
(松本たかし)

大晦日一児は熱の床に在り
(石塚友二)

大晦日馬に追はるゝ夢見たり
(正岡子規)

大晦日暮れた掛取も来てくれぬ
(尾崎放哉)

大晦日こゝに生きとし生けるもの
(高浜虚子)

大晦日ことなく暮れぬわづか酔ふ
(相馬遷子)

大晦日定めなき世のさだめ哉
(井原西鶴)

大晦日師の放送のつづきをり
(萩原麦草)

大晦日死は濃ゆき眉のこしたり
(松村蒼石)

大晦日分別ばかり残りけり
(森川許六)

火気絶ちて眠るひとりの大晦日
(菖蒲あや)

壁に目と鼻がかかれて大晦日
(平井照敏)

今日までの今日を雨降る大三十日
(臼田亜浪)

くらやみで妻に遇ひにし大晦日
(辻田克巳)

燭きつて暁ちかし大晦日
(夏目漱石)

長考に結論はなし大晦日
(桂信子)

月の輪の佗びねに光る大晦日
(飯田蛇笏)

鶴おりて日こそ多きに大晦日
(榎本其角)

新妻の起ち居そぞろや大晦日
(五十嵐播水)

父祖の地に闇のしづまる大晦日
(飯田蛇笏)

ふるさとの闇こそしづめ大晦日
(飯田蛇笏)

鰤をきる大晦日や仏の日
(森川許六)

風呂の灰髷にかかりぬ大晦日
(阿部みどり女)

娘二人来て帰りけり大晦日
(永井龍男)

揉みにもむ歌舞妓の城や大晦日
(小西来山)

屋根掃いて妻を見下ろす大晦日
(辻田克巳)

佳きひとのものたうべをり大晦日
(日野草城)

 

 


【関連季語・子季語】


大年  大歳  おおつごもり

 


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