冷やされているラムネ

ラムネ

 

【鑑 賞】ラムネ壜玉を抱きて鳴り遊ぶ

昭和時代の俳人・中村草田男(なかむらくさたお)の作品。

ビー玉の鳴る音が聞こえてくるかのような句。

 

スポンサーリンク

 

 

以下、季語「ラムネ」の解説です。

 


【表 記】


(カタカナ) ラムネ

  (ひらがな) らむね

(ローマ字) ramune

 


季 節


 


【分 類】


人事

 


【意味・説明】


「ラムネ」という名称は、英語の「lemonade」に由来します。


The name “ramune” comes from the english word “lemonade”.

スポンサーリンク

 


【俳句例】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

かんざうの芽やラムネ瓶川へ棄つ
(細見綾子)

唇にラムネの壜のいかめしさ
(相生垣瓜人)

こんぴらの百段堂にてラムネのむ
(高澤良一)

巡査つと来てラムネ瓶さかしまに
(高浜虚子)

旅心はなはだ淡しラムネ飲む
(相生垣瓜人)

心太の店にラムネを問へば無し
(正岡子規)

売店へ空のラムネの壜戻す
(高澤良一)

はじめにラムネのけむり顔に来る
(相生垣瓜人)

バスの埃浴びてひるまずラムネ飲む
(右城暮石)

万緑にラムネ奔騰させ若し
(鷹羽狩行)

ひよつこりとラムネのおくび出で来たる
(高澤良一)

漫才館妻子ラムネをころがしたり
(安住敦)

水に冷やすラムネもっとも色冷えて
(右城暮石)

迎鐘ラムネ抜く音を隣りたる
(大野林火)

落日や玉揺すり飲むラムネ瓶
(松山足羽)

ラムネ玉今日は蹉跌の日なりけり
(松山足羽)

ラムネ玉ころりと父子旅了る
(能村登四郎)

ラムネ球鳴り生涯の詩成らず
(宮武寒々)

ラムネ店なつかしきもの立ちて飲む
(鷹羽狩行)

ラムネ抜く音の思ひ出三田訪はな
(石川桂郎)

ラムネの栓天井をついて時鳥
(正岡子規)

ラムネ飲み終りし顔を見られたり
(右城暮石)

ラムネのむ泡くちびるをはじくなり
(篠原梵)

ラムネ飲む片手片手は腰支ふ
(行方克巳)

ラムネ飲む銀河の河心まさかさま
(竹下しづの女)

ラムネ飲む山働きの身の装具
(右城暮石)

ラムネ飲む老妻もまた喇叭飲
(山口青邨)

ラムネのむ若き夫婦が向ひあひ
(百合山羽公)

ラムネ瓶太し九州の崖赤し
(西東三鬼)

ラムネ湧く園遊会の泉哉
(尾崎紅葉)

 


【関連季語・子季語】


ソーダ水

 


【他の季語を探す】


春の季語

夏の季語

秋の季語

冬の季語

新年の季語

五十音で探す

 

スポンサーリンク