二つのレモン

檸 檬

 

【鑑 賞】月光に遠く置かれしレモンかな

昭和前期から平成中期にかけての俳人・桂信子(かつらのぶこ)の作品。

月光とレモンの組合せに面白味が感じられる句。

 

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以下、季語「レモン」の解説です。

 


【表 記】


(カタカナ) レモン

(ひらがな) れもん

(漢字) 檸檬

(ローマ字) remon

 


季 節


 


【分 類】


植物

 


【意味・説明】


レモンの原産地はインドのヒマラヤ山麓です。


Lemons are native to the Himalayan foothills of India.

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【俳句例】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

秋の蝉鳴けど消えざるレモンの香
(飯田龍太)

嵐めく夜なり檸檬の黄が累々
(楠本憲吉)

一睡もせざりし紅茶にレモンの輪
(友岡子郷)

いつまでも眺めてゐたりレモンの尻
(山口青邨)

海より来てレモン買ふなり冬霞
(草間時彦)

じやこ炒つてレモン絞つて春浅し
(八木林之介)

吸呑のレモンの水や春の暮
(石田波郷)

水兵の氾濫日和レモン絞る
(橋閒石)

鷹の目の檸檬色して岬見る目
(石田波郷)

初旅の鞄一個のレモン秘む
(井上雪)

彼岸過人のコートのレモンいろ
(山口青邨)

冬凪の檸檬色づくほのかなり
(水原秋桜子)

道ふさぐ檸檬の枝に花匂ふ
(水原秋桜子)

もてあそぶ檸檬ひとつや春の宵
(日野草城)

雪の窓メロンの緑レモンの黄
(日野草城)

レモン厚切り春の休日優雅にす
(鈴木真砂女)

檸檬一つかじれば澁澤龍彦死す
(皆吉司)

レモン買ふ五六顆積まれ中の一つ
(細見綾子)

レモン春寒箇々の拒絶の充実す
(加藤秋邨)

レモンてふ言葉聞くさえ歯が浮いて
(高澤良一)

 


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