冬の林と青空

霜 月

 

【鑑 賞】霜月の小道にくさる紅葉かな

明治時代の俳人・歌人である正岡子規(まさおかしき)の作品。

冬の気配も感じられる頃の雰囲気に満ちた句。

 

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以下、季語「霜月」の解説です。

 


【表 記】


(漢字) 霜月

(ひらがな) しもつき

(ローマ字) shimotsuki

 


【季 節】


 


【分 類】


時候

 


【意味・説明】


霜月は、旧暦の十一月の異称です。


Shimotsuki is an alias of the lunar calendar November.

 

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【俳句例】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

隠元の評判おかし御霜月
(三宅嘯山)

柿のへた霜月神楽すみにけり
(百合山羽公)

暮て行時雨霜月師走哉
(井原西鶴)

霜月に節供もあらば水僊花
(各務支考)

霜月の裏富士に逢ふ旅匆々
(能村登四郎)

霜月のうら枯れんとす葱畠
(正岡子規)

霜月のかたつむりこときれてゐし
(日野草城)

霜月の菊に多数の蜂あはれ
(阿部みどり女)

霜月の土を均らして紅粉花蒔くと
(山口青邨)

霜月や下駄の音冴ゆる大通り
(寺田寅彦)

霜月のさ筵かけし人葬る
(萩原麦草)

霜月の霜なく立てり青芭蕉
(水原秋桜子)

霜月の霜のひかりや月と花
(各務支考)

霜月の瀧に聲なき瀧不動
(下村ひろし)

霜月の沼ひとつある山の中
(飯田龍太)

霜月の目に見えて時流れたる
(相馬遷子)

霜月の眼を燃やしいる山童子
(長谷川かな女)

霜月もこぼるゝものは松葉かな
(桜井梅室)

霜月やかたばみ咲いて垣の下
(村上鬼城)

霜月や雲もかゝらぬ昼の富士
(正岡子規)

霜月や酒さめて居る蝮取り
(前田普羅)

霜月や日ごとにうとき菊畑
(高浜虚子)

霜月や夜に抗ふ薔薇の白
(石塚友二)

その人の亡き霜月のつづきをり
(大峯あきら)

提灯の下にあそぶ子お霜月
(吉岡禅寺洞)

仏前に供ふ霜月の山竜胆
(阿部みどり女)

懐子霜月二十日過ぎにけり
(古舘曹人)

ペン重し霜月六日雨と書く
(阿部みどり女)

身のどこかああ霜月のけものみち
(栗林千津)

渡殿や人行き交うてお霜月
(阿部みどり女)

 


【関連季語・子季語】


 

 


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