小 暑
【鑑 賞】部屋ぬちへ小暑の風の蝶ふたたび
大正時代から昭和後期にかけての俳人・皆吉爽雨(みなよしそうう)の作品。
風と共に舞い込んだ蝶の姿が目に浮かんでくる句。
以下、季語「小暑」の解説です。
【表 記】
(漢字) 小暑
(ひらがな) しょうしょ
(ローマ字) shosho
【季 節】
夏
【分 類】
時候
【意味・説明】
小暑とは、一年を24等分したものに季節の名前を付けた二十四節気の一つです。
小暑の日付は毎年 7月7日頃となります。
7/7 ~ 7/22頃の期間を「小暑」ということもあります。
Shokan is one of the twenty-four solar terms, which divides the year into 24 equal parts and names the seasons.
The date of shokan is around January 5th(~6th) every year.
The period from 1/ 6 to 1/19 is sometimes called shokan.
【例 句】
※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。
あぎともて病後もの食ふ小暑かな
(皆吉爽雨)
一本の細書キを購ふ小暑かな
(勝又一透)
うろたへて母の影ふむ小暑なり
(八田木枯)
採血の跡黄味がかる小暑かな
(高澤良一)
塩壺の白さを磨く小暑かな
(山西雅子)
小暑を経大暑を経たる老二人
(阿波野青畝)
序破急に小暑の不快指数かな
(鈴木しげを)
追善の鼓小暑の紐締めて
(都筑智子)
骨小さき碧雲居仏南無小暑
(萩原麦草)
骨拾ふ桂子夫人ら小暑たり
(萩原麦草)
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