霜に覆われた葉

霜 降

 

【鑑 賞】抱き入れし護謨の冷たし霜降に

明治末期から昭和後期にかけての俳人・長谷川かな女(はせがわかなじょ)の作品。

暦の霜降の頃の季節感にあふれた句。

 

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以下、季語「霜降」の解説です。

 


【表 記】


(漢字) 霜降

(ひらがな) そうこう

(ローマ字) soko

 


季 節


 


【分 類】


時候

 


【意味・説明】


霜降とは、一年を24等分したものに季節の名前を付けた二十四節気の一つです。

霜降の日付は毎年 10月23日頃となります。

10/23 ~ 11/6 頃の期間を「霜降」ということもあります。


Soko is one of the twenty-four solar terms, which divides the year into 24 equal parts and names the seasons.

The date of soko is around October 23rd every year.

The period from 10/23 to 11/ 6 is sometimes called soko.

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【例 句】


霜降の色となりけり今朝の紅
(高橋澄子)

霜降の陶ものつくる翁かな
(飯田蛇笏)

霜降のつくづく山のシルエツト
(高橋澄子)

霜降の日とや立山よく晴れて
(長沼三津夫)

霜降の日向に移す小鳥籠
(柴田佐知子)

霜降の二日前なる霜にかな
(久保青山)

霜降の星の林に夫と居り
(田中聡子)

霜降の実の緊りたるさねかづら
(山下喜代子)

霜降やあの世から垂れ自在鉤
(奥田筆子)

霜降や石灯籠に忘れ鍵
(折橋綾子)

霜降や置きし鋏の堅き音
(中村葉子)

霜降や海士のひとりが網かつぐ
(淵脇護)

霜降や雲にもさやぎきくころか
(豊田都峰)

霜降や三文判で済む話
(河本由紀子)

霜降や父に習ひし紙縒綴ぢ
(能村研三)

霜降や鳥のねぐらを身に近く
(手塚美佐)

霜降や封書消印なく届く
(田村園子)

霜降や骨一本が折れし傘
(佐藤喜仙)

霜降を過ぎし湖面の藻のみどり
(伊藤白潮)

柚の照の霜降といふ山の凪
(斎藤美規)

 


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