クリスマスのイルミネーション

クリスマス

 

【鑑 賞】 らふそくの燃えゆくはたのしクリスマス

大正後期から昭和末期にかけての俳人・山口青邨(やまぐちせいそん)の作品。

クリスマスの楽しい雰囲気に満ちた句。

 

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以下、季語「クリスマス」の解説です。

 


【表 記】


(カタカナ) クリスマス

(ひらがな) くりすます

(ローマ字) kurisumasu

 


季 節


 


【分 類】


人事

 


【意味・説明】


クリスマスは 12月25日で、イエス・キリストの降誕を祝う祭りです。

12月24日の夜は「クリスマス・イヴ」と呼ばれ、前夜祭として様々な催しが行われます。


Christmas is December 25th, a festival celebrating the birth of Jesus Christ.

On the evening of 24th December is called “Christmas Eve” and various events will be held as the eve of the evening.

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【俳句例】


※ 有名俳人の俳句を中心に集めました。

歩み得し十歩確かにクリスマス
(水原秋桜子)

一時間ありクリスマスショツピング
(星野立子)

寝ねし子が咳して聖夜しづもるよ
(森澄雄)

贈り物の數を盡してクリスマス
(正岡子規)

會堂に國旗立てたりクリスマス
(正岡子規)

かたはらを過ぎゆく冬至クリスマス
(相馬遷子)

教会の朝の鐘なるクリスマス
(山口青邨)

靴下がくの字に吊られクリスマス
(阿波野青畝)

クリスマス藷一片を夜食とす
(西東三鬼)

クリスマスイヴぎりぎりの飾りつけ
(右城暮石)

クリスマスカード消印までも読む
(後藤夜半)

クリスマスカードの加奈陀花の国
(阿波野青畝)

クリスマス胡桃の樹肌あたたかに
(三橋鷹女)

クリスマスケーキの薔薇は砂糖です
(日野草城)

クリスマス前夜の鐘をもたいなく
(三橋鷹女)

クリスマス近づく寮の歌稽古
(杉田久女)

クリスマス近づく雪のこよひまた
(山口青邨)

クリスマス妻のかなしみいつしか持ち
(桂信子)

クリスマスツリー寒波を欲しがれり
(百合山羽公)

クリスマスツリー地階へ運び入れ
(中村汀女)

クリスマスツリーのともし残し寝る
(稲畑汀子)

クリスマスに小き會堂のあはれなる
(正岡子規)

クリスマスの鐘のひゞける月夜かな
(日野草城)

クリスマスとは静けさの中にこそ
(稲畑汀子)

クリスマスの少女唄ひて蜜柑選る
(萩原麦草)

クリスマス佛は薄目し給へり
(相生垣瓜人)

クリスマスゆき交ひて船相照らす
(加藤楸邨)

子供がちにクリスマスの人集ひけり
(正岡子規)

この出逢ひこそクリスマスプレゼント
(稲畑汀子)

木叢より懸巣出て鳴くクリスマス
(飯田龍太)

サーカスの灯があふるるよクリスマス
(山口青邨)

絨毯に坐る子供らクリスマス
(百合山羽公)

城内にひゞける鐘はクリスマス
(日野草城)

少年のさゝぐる花燭クリスマス
(百合山羽公)

燭の火の根元の青きクリスマス
(秋元不死男)

雪嶺を今年まだ見ずクリスマス
(右城暮石)

中国の茶の淹れらるるクリスマス
(後藤夜半)

勤め持つ女等たのしクリスマス
(右城暮石)

八人の子供むつましクリスマス
(正岡子規)

花型に蝋涙たまるクリスマス
(大野林火)

灯ともれるシヨーウインドウのクリスマス
(日野草城)

病床を脱けゆきし者よクリスマス
(石田波郷)

夫人の手つめたかりけりクリスマス
(日野草城)

部屋靴の花のごとくにクリスマス
(山口青邨)

ましろなる神父の髯やクリスマス
(富安風生)

貧しけれどもクリスマスの夜父ありぬ
(長谷川かな女)

明滅の灯の鞠吊つてクリスマス
(山口青邨)

物くれる阿蘭陀人やクリスマス
(高浜虚子)

雪になるはずがかく晴れクリスマス
(久保田万太郎)

我が家にも銀紙の屑クリスマス
(右城暮石)

 


【関連季語・子季語】


聖夜  聖樹

 


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