かみなり

鰤起し

 

【この一句】 鰤起しと見る間に虹をかかげたる

昭和前期から平成前期にかけての俳人・菖蒲あや(しょうぶあや)の作品。

雷から虹への変化が目に浮かぶような句。

 

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以下、季語「鰤起し」の解説です。

 


【表 記】


(漢字) 鰤起し

(ひらがな) ぶりおこし

(ローマ字) buriokoshi

 


季 節


 


【分 類】


天文

 


【意味・説明】


鰤起しとは、鰤漁が盛んな時期の雷のことで、日本海の沿岸地方に多くみられます。

この雷鳴は、漁獲に縁起良いものといわれています。


Buriokoshi is thunder at the time when the fishery of a amberjack is prosperous, and it sees in the coast district in the Sea of Japan mostly.

This thunder is said to be a lucky thing for catching fish.

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【例 句】


一閃光初島は覚めぬ鰤おこし
(及川貞)

一湾の気色立ちをり鰤起し
(宮下翠舟)

加賀太鼓乱れ打つなり鰤起し
(溝口青於)

佐渡の上に日矢旺んなり鰤起し
(岸田稚魚)

順々にお詰め下さい鰤起し
(永末恵子)

白衿に針はこぶ夜の鰤起し
(井上雪)

それぞれの客を迎ふる鰤起し
(小川濤美子)

立山の偉を正したる鰤起し
(有馬朗人)

立山も能登もゆさぶり鰤起し
(蔵巨水)

谷戸深く猟男の棲めり鰤起し
(石川桂郎)

茶畑の空はるかより鰤起し
(飯田龍太)

火の島の日和崩るゝ鰤起し
(土屋仙之)

父祖の地の住み難きかな鰤起し
(今牧茘枝)

鰤起し悪人の名に虚子あげて
(茨木和生)

鰤起し大佐渡小佐渡つらぬけり
(皆川盤水)

鰤起し奇蹟のごとく虹かかり
(菖蒲あや)

鰤起し杉山檜山色褪せぬ
(阿波野青畝)

鰤起しずしりと重き露伴集
(中西舗土)

鰤起し体言止めに至るかな
(石田時次)

鰤起し鷹は小猫を狙ひをり
(仙田洋子)

鰤起し旅寝の手足まだ覚めず
(奈良文夫)

鰤起し連れて漁船の戻り来し
(稲畑廣太郎)

鰤起し軒につかへて沖高し
(本多静江)

鰤起し白山へ雨ともなひ来
(新田祐久)

鰤起し腹に徹りて風邪癒えぬ
(加藤楸邨)

鰤起し一つとどろく佐渡泊り
(高木良多)

鰤起し程よき時化となりにけり
(田中田吉)

鰤おこし身のどこひびく女ども
(加藤楸邨)

巻舌の濤の暗黒鰤起し
(森田緑郎)

流木の裏はまつしろ鰤起し
(伊藤白潮)

 


【関連季語・子季語】


  寒鰤  鰤網

 


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